シノーポリ&フィルハーモニア管弦楽団によるエルガー

今回の紹介盤はジュゼッペ・シノーポリ(Giuseppe Sinopoli/1946~2001)がフィルハーモニア管弦楽団音楽監督時代に取り組んだエルガー二つの交響曲のほか管弦楽曲作品を収めた2枚組アルバムである。 彼はこの二つの長大な交響曲を繊細かつシャープな感性で聴き手を飽きさせることなく振っているところに好感を感じる。 また「南国にて」はエルガーが家族と共に休暇を過ごした地中海に面するイタリアの避寒地アラッシオ(Alassio)の印象を音楽に描いた少々長い演奏会用序曲だがここでもシノーポリの繊細な個性がうかがえる。 紹介盤は1998年にリリースされた「グラモフォン2CDシリーズ」からの1枚である(写真1 CDジャケット、国内盤グラモフォンPOCG3934-35/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    シノーポリ&フィルハーモニア管/エルガー交響曲第1番・第2番ほかCDジャケット(国内盤グラモフォン2CD POCG-3934-35)

写真2    CD演奏・録音データ