シマノフスキの管弦楽曲集(国内初出盤)、1983

近代ポーランドを代表する作曲家のひとりカロル・シマノフスキ(Karol Szymanowski/1882~1937)の作品はこのアルバムがリリースされた1980年代当時コンサートはもちろん、レコードでも耳にする機会はほとんどなかった。 そんな中、今回紹介する当時国内盤として初出の「シマノフスキ管弦楽曲集」(3LP BOXセット)は筆者が初めてシマノフスキの世界に触れた最初のレコードだった。 またこのルバムはEMIとポーランド放送局の共同制作録音でもあった。 演奏は当時ポーランドの若手中堅指揮者たちである「ヤーツェク・カスプシク、写真1」「イェジー・セムコフ、写真2」・「アントニ・ヴィット、写真3」の3人が自国のオーケストラ「ポーランド放送交響楽団」と「クラクフ放送交響楽団」を振っている(写真4-3LP BOX、東芝EMI-EAC 87098~100)。 収録作品はシマノフスキの「第2番」「第3番”夜の歌”」「第4番(協奏交響曲)」のほか彼が最初に手掛けた管弦楽曲作品「演奏会用序曲Op.12」(1905)、舞踊音楽「マンドラゴーラ(Mandragora)」「ハルナシェ(Harnasie)」(3幕のパントマイム・バレー)などかなり珍しい作品も収められマニアックなアルバムになっている (写真5 収録作品・演奏録音データ)。

写真1    ヤーツェク ・カスプシク(LPブックレットから)

写真2    イェジー・ セムコフ(LPブックレットから)

写真3    アントニ・ヴィット(LPブックレットから)

写真4    シマノフスキ「管弦楽曲集」3LP BOX 1983年リリース(東芝EMI-EAC87098~100)

写真5-LP収録作品・演奏録音データ