シューマン劇付随音楽「マンフレッド」全曲盤

ロベルト.・シューマンの劇付随音楽「マンフレッド」の全曲をコンサートで聴く機会はほとんどないと思うが筆者は何年か前に確か「新日本フィル」の定期公演で聴いた記憶がかすかに残っている。 今回紹介するCDは1980年10月1日に「ミラノ・スカラ座」で行われたコンサート・ライヴ盤である。 「マンフレッド」の劇的な語りをイタリアの名俳優、映画監督、「カルメロ・ベーネ(Carmelo Bene/1937-2002)」が務めている。 また彼はこの録音にあたりミキシングも担当していた。 オリジナル盤はイタリア「Fonit Cetra」から1981年にLPでリリースされこのCDは彼を追悼して2002年に「独Warner Fonit」から再リリースされた1枚である。 演奏は独唱陣に「シルヴィア・バレアーニ(Silvia Baleani)-ソプラノ」、「ウィルマ・ボレッリ(Wilma Borelli)-メゾソプラノ」、「エンニオ・ブオソ(Ennino Buoso)-テノール」、「カルロ・デル・ボスコ(Carlo Del Bosco)-バス」の4人、指揮はオペラ指揮者として活躍中の「ドナート・レンツェッティDonato Renzetti)、管弦楽・合唱は「ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団」という構成である。 この作品は「序曲」は単独でコンサートでよく取り上げられ聴く機会も多いがたまには全曲をCDで通しで聴いてみるのもなかなかいいものだ。 尚、この録音のテキストは「イタリア語版」である(写真1 R.シューマン「劇付随音楽”マンフレッド”」全曲ドナート・レンツェッティ指揮ミラノ・スカラ座管ほかライヴ盤CDジャケット、独Warner Fonit-0927 47040-2/ 写真2  同ジャケット裏面-演奏データ)。

写真1    レナート・レンツェッティ&ミラノ・スカラ座管ほか「R.シューマン”マンフレッド”全曲盤(独Waner Fonit 0927 47040-2)

写真2    写真1のCDジャケット裏面−演奏データ