ショルティ の 「ワーグナー:楽劇”ニーベルングの指輪”」全曲盤
ゲオルグ・ショルティのワーグナー楽劇「ニーベルングの指輪」全曲録音はレコード史上初の全曲盤でもあり彼の偉業であったことはことさら云うまでもないことだろう。 この録音制作は1958年から足掛け7年の歳月を経て英デッカの名プロデューサー:ジョン・カルショウを中心に名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ビルギット・ニルソンやヴォルフガング・ヴィントガッセンをはじめとするワーグナー歌い名歌手陣の協力を得て成功した一大プロジェクトだった。 セッションは当時の英デッカ、ウィーン録音会場のメッカで知られるソフィエンザールで行われている。 全曲盤の国内初出は確か1968年だったと思うが今回の紹介盤豪華BOXセットは1976年に限定盤としてリリースされたもので筆者も予約して求めたものである (写真1 豪華限定LP BOX、国内盤ロンドン-RING-1) 「ラインの黄金」(3LP)「ワルキューレ」(5LP)「ジークフリート」(5LP)「神々の黄昏」(6LP)にボーナス盤として3LPの「指環を理解するためのガイド“ライト・モチーフ”」が添付され計22LPは各カートン・ボックスに入り解説書も二百数十ページにおよぶ。 総重量も6.5Kgとズッシリ重く持ち運びも大変である (写真2 各カートンボックス/写真3 特典盤ボックス/写真4 二百数十ページに及ぶ詳細な解説書)。 デッカ録音サウンド迫力の素晴らしさも楽しめる不滅の名盤である。