シルヴェストリ&パリ音楽院管の“幻想”、1961

〜 ベルリオーズ「幻想交響曲」、1961年ステレオ録音 〜

過去にも何度か取り上げたルーマニア、ブカレスト出身(イギリス帰化)のコンスタンティン・シルヴェストリ(Constantin Silvestri / 1913~1969)のレコードはどれを聴いても面白い。 今回はパリ音楽院管弦楽団との1961年サル・ワグラム(Salle Wagram)におけるステレオ・セッション盤を紹介したい。 原盤は仏EMI(Pathé-Marconi)だが写真のLP盤は筆者が学生時代に求めた東芝国内盤(赤盤)である。 これまで何度となく聴きこんでいるため盤面もだいぶ傷んでいる。 この演奏では極端な「シルヴェストリ節」は表に出ていないが鮮やかな金管群の響きがとても印象的である。 時代を感じさせる音質は否めないがこれがまた不思議な味を感じさせる。 またこのLPジャケット・デザイン、ベルリオーズとほぼ同年代のフランスの画家エミール・シニョル (Émile Signol」の若きベルリオーズ肖像画も気に入っている (写真1  LPジャケット、東芝 ASC-5099 / 写真2 LPレーベル面-赤盤)。

写真1    シルヴェストリ&パリ音楽院管「ベルリオーズ 幻想交響曲」LPジャケット、国内盤(東芝ASC 5099)  1961年録音

写真2    LPレーベル面.jpg