ジェイムズ・ゴールウェイ(Fl&Cond)/ヴィヴァルディ「四季」

ジェームズ・ゴールウェイ自身がアレンジしたフルート版ヴィヴァルディ「四季」が世界初リリースされたのはもう40年余り前に遡る。 世界的名フルート奏者「黄金のフルートを持つ男」として知られるゴールウェイはロンドン交響楽団、ロイヤル・フィリハーモニックの首席フルート奏者を経て1960年代末から1970年代中期にかけてベルリン・フィルの首席フルート奏者も務めている。 今回の紹介盤は彼がベルリン・フィルを退団しソロ活動を開始したころ大変注目を浴びた自らフルート版にアレンジしたヴィヴァルディの「四季」である。 バックのザグレブ室内合奏団はユーゴスラヴィア(現、クロアチア)のザグレブに本拠を置いたイタリアの世界的チェロ奏者アントニオ・ヤニグロが率いた名合奏団でゴールウェイは吹き振りをしている。 「フルート協奏曲」かと勘違いするほど全く違和感を感じさせない演奏が魅力的で紹介盤は初出当時ドイツ、マインツのレコード店で求めた独RCA盤だがジャケット・シールにある価格10マルク(当時約650円)にさらにビックリさせられた (写真1 LPジャケット、独RCA-GL25034/写真2 LPレーベル面)。 余談になるがザグレブ室内合奏団はステレオ初期にヤニグロの指揮でヴァンガード(VANGUARD)に「四季」を録音していた。 写真3のLPジャケットはその国内廉価盤キング世界の名曲シリーズで1970年にリリースされている (キング-GT 1024)。

写真1    ジェイムズ・ゴールウェイのフルート版ヴィヴァルディ「四季」独RCA初出限定盤LPジャケット(独RCA-GL 25034 1977年リリース)

写真2    LPレーベル面

写真3    A. ヤニグロ&ザグレブ室内合奏団の「四季」ほかキング世界の名曲シリーズ廉価盤LPジャット(キングGT-1024 1970年リリース)