ジェルジ・パウクによるモーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第4番&第5番」
筆者がハンガリー出身の世界的ヴァイオリニスト、ジェルジ・パウク(Jyörgy Pauk、写真1)のコンサートに初めて接したのは1977年の香港芸術祭におけるベルリン放送(RIAS)交響楽団への客演だった(写真2 1977香港芸術祭/ベルリン放送響プログラム冊子)。 ちなみに当日の演奏曲目はブラームスの「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」、チェロのザラ・ネルソヴァ(Zara Nelsova)との共演である。 今でもふたりの息の合った演奏を思い起す。 パウクも今年米寿を迎える現役、1956年ジェノヴァのパガニーニ・コンクール、1959年パリでのロン=ティボー・コンクール優勝の輝かしい経歴を持つ実力派である。 レコード録音では学生時代に購入したモーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第4番&第5番“トルコ風“」を愛聴している (写真3 LPジャケット、日本コロムビア、ダイヤモンド1000シリーズ-MS-1074-TV 1969年リリース盤)。 バックのイェルク・フェルバー(Jörg Faerber)指揮するヴュルテンベルク室内管弦楽団(Württembergisches Kammerorchester)のアンサンブルもまた素晴らしい。