ジャケ買いレコード(3)

「ジャケ買いレコード」の第3回目はウォルフガング・サヴァリッシュの「ウィーン交響楽団」首席指揮者時代(1960~1970)初期の録音から写真のハイドン交響曲第94番「驚愕」、第100番「軍隊」を収めた1枚から始めたいと思う。 この録音は1961年でこのコンビでは「第101番”時計”」も翌1962年に録音している。 ジャケットのラッパを吹く騎兵のイラスト・デザインに惹かれてしまった(写真1  サヴァリッシュ&ウィーン響ハイドン交響曲「驚愕」・「軍隊」日フィリップスSFL-7562)。
次はアメリカの「ノンサッチ・レコード(Nonesuch Records)」からベルリン出身のアメリカの指揮者、ピアニストとして活躍したルーカス・フォス(Lukas Foss/1922-2009)が「バッファロー・フィル」音楽監督時代のレコードからシベリウス組曲「レンミンカイネン」- 4つの「カレワラ」伝説を収めた1枚である(写真2  ルーカス・フォス&バッファロー・フィル-シベリウス 組曲「レンミンカイネン」-米ノンサッチ・H-71203 1968年録音)。 「ノンサッチ・レコード」は1964年にニューヨークで設立され現在は「ワーナー・ミュージック・グループ系レーベル」に属している。 レコード・ジャケットにはアメリカ、ミシガン州出身の画家「ジーン・スザフラン(Gene Szafran/1941-2011)」の幻想的な作品が用いられている。 このLPは2013年米オレゴン州ポートランドの中古レコード店で求めた1枚である。
3枚目のLPはフランスの名匠ルイ・フレモー(Louis Frémaux/1921-2017)の「バーミンガム市交響楽団」音楽監督時代の1972年録音、「オッフェンバック序曲集」(写真3  独EMI-29 0635 1)である。 ジャケットは画家オスカー・グレイフ(Osker Graef)の作品「フランス・カーニバル(Carnaval-Française)」が使用され収録曲とのイメージもピッタリのデザインに誘われた。
そして同じく「独EMI」からもう1枚、かつて「都響」の首席指揮者も務めたブダペスト出身イスラエルの名匠「モーシェ・アツモン(Moshe Atzmon)」がニュー・フィルハーモニア管弦楽団を振った「メンデルスゾーン序曲集」(1974年録音)である。 これもまたジャケット・デザインに使用された「フィンガルの洞窟」の絵が気に入り求めた1枚だった(写真4  モーシェ・アツモン&ニュー・フィルハーモニア管/メンデルスゾーン序曲集( 独EMI-1C 063-02 638)。

(つづく)

写真 1    ウォルフガング・サヴァリッシュ&ウィーン響/「ハイドン交響曲第94番・100番 (日フィリップス SFL-7562)

写真2     ルーカス・フォス&バッファロー・フィル/シベリウス 組曲レンミンカイネン(米ノンサッチ-H 71203) 

写真3     ルイ・フレモー&バーミンガム市響/オッフェンバック序曲集(独EMI 29 06351)

写真4    モーシェ・アツモン&ニュー・フィルハーモニア管 /メンデルスゾーン序曲集(独EMI 1C 063-02 638)