ジャケ買いレコード / ポップス&ロックetc.,編(3)

〜異彩なロック・バンド「キング・クリムゾン」(I)〜

「キング・クリムゾン(King Crimson)」はかれこれ半世紀余り前、1968年にイギリスで結成された異彩なロック・バンドである。 今回紹介する彼らのデビュー・アルバム1969年に衝撃的にリリースされた「クリムゾン・キングの宮殿(IN THE COURT OF CRIMSON  KING)」は世界的なヒットとなり後の「ロック界」に多大な影響を与えている。 とりわけアルバムの第1曲目「21世紀の精神異常者(21st Century Schizoid Man)」は現在も大傑作作品として輝き続けている。 いわゆる1960年代後期のイギリスに生まれた進歩的・革新的ロック(プログレッシブ・ロック)の原典がこのアルバムにあると思われる。 また恐ろしいほどにデフォルメさせた顔のジャケット・デザインに当時学生の筆者も買わずにいられなかった。 因みにこのLP盤は初出盤ではなく1972年頃にリリースされた国内盤である(写真1  キング・クリムゾン、デビュー・アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」、国内盤ワーナー・パイオニアP-10115A / 写真2  同盤・レーベル面)。 さらに1996年にはこのデフォルメされた顔をアレンジしたジャケットで「キング・クリムゾン・コレクターズ・エディションNo.2」として先の「21世紀の精神異常者」のオリジナル・バージョンほか1969年・1972年・1974年の各ライヴ録音を収録したCD盤もリリースされた(写真3  King Crimson Collectors Edition No.2 CD、英Virgin VSCDG 1597) / 写真4  同CDレーベル面)。
(つづく)

写真1    キング・クリムゾン デビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」LP国内盤(ワーナー・パイオニアP-10115A)

写真2    写真1のレーベル面

写真3    「King Crimson Collectors Editon No.2」CD (英Virgin VSCG1597)

写真4    写真3CDのレーベル面