ジャック・ティボー(Vn)によるラロ「スペイン交響曲」

今回の紹介盤はジャック・ティボー(Jacques Thibaud/1880~1953)のラロ「スペイン交響曲」である。紹介CDはフランクフルト、ヘッセン放送局による1951年放送用スタジオ録音、バックはヴィンフリート・ツィリヒ指揮ヘッセン放送交響楽団(後のフランクフルト放送響)との共演である。 仏Tahra(ターラ)音源よりアルトゥス(Altus)がリマスター、2016年にリリースされた。 ちなみに指揮者のツィリヒ(Winfried Zillig-1905~1963)は当時この楽団の首席指揮者を務め戦前から戦後にかけてデュッセルドルフ歌劇場でも活躍した人である。 演奏は言うまでもなくティボーの至芸と共にモノラル音源ながら録音の素晴らしさに驚いた。 またこのCDの後半にはティボー得意のフォーレ「ヴァイオリン・ソナタ」(ピアノ伴奏ジャン・ラフォルジュ)1952年ザールブリュッケンにおけるスタジオ録音が収められこちらもまた素晴らし。(写真1 CDジャケット、Altus TALT 007/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    CDジャケット(Altus-TALT-007)

写真2    CD演奏録音データ