ジャン・フルネによるフォーレ「レクイエム」、1953
フランス、ノルマンディ地方の首都ルーアン(Rouen、漫遊記217)出身、日本でもお馴染みだった名匠ジャン・フルネ(Jean Fournet/1913~2008)はフォーレを大変得意とし代表作「レクイエム」を4回レコーディングしている。 今回の紹介LPはその最初の録音にあたる1953年モノラル録音である。 演奏は独唱にカナダ、モントリオール出身往年の名コロラトゥーラ・ソプラノ:ピエレット・アラリー(Pierrette Alarie)、バリトンにはフルネと同郷のカミーユ・モラーヌ(Camile Maurane)を起用、合唱はエリザベート・ブラッスルー(Elisabeth Brasseur)率いるエリザベート・ブラッスルー合唱団、管弦楽はコンセール・ラムルー管弦楽団である。 セッションはパリのパンテオン(Panthéon)裏手側に位置するサンテティエンヌ・デュ・モン教会(L’Eglise St.-Etienne du Mont)、写真1)で行われいる。 二人のソリストの甘い美声と共に合唱も大変素晴らしい。 紹介LPは「日蓄-EPIC」レーベルからリリースされた懐かしい国内盤初出盤である(写真2 LPジャケット、EPIC NLC149/写真3 LPレーベル面)。