ジャン・マルティノン&フランス国立放送管、1973年ライブ盤

今回の紹介盤はフランスの名匠ジャン・マルティノン(Jean Martinon/1910~1976)が晩年にフランス国立放送管弦楽団(現在:フランス国立管弦楽団)と遺した貴重なライブ盤、マーラー「交響曲第3番」である。 2011年にスイスのカスカヴェル(CASCAVELLE)レーベルからリリースされた。 おそらく初出音源かと思われる (写真1 CDジャケット、スイスCASCAVELLE VEL3160 /写真2 CD演奏・録音データ)。 マルティノンのマーラーはちょっと意外な感もあるが彼はシカゴ交響楽団音楽監督時代の1967年にもこの大作をライブ録音していた。 セッション録音こそしなかったが彼はこの大曲を気に入っていたのだろうかこの紹介盤のフランス国立放送管とのライブも実にスケール感ある颯爽とした演奏が素晴らしい。 またカップリングされたベルク「ルル」組曲 (1971年ライブ録音)も20世紀の現代音楽も得意としたマルティノンの面目躍如たる演奏である。

写真1    ジャン・マルティノン&フランス国立放送管/マーラー交響曲第3番ほか、ライブ盤2CDジャケット(スイスCASCAVELL-VEL3160)

写真2    2CD演奏・録音データ