ジャン=ピエール・ジャキャ「ラ・マルセイエーズ」パリ管の魅力

パリ管弦楽団創設時にシャルル・ミュンシュ時代の副指揮者を務めたヴェルサイユ生まれのジャン=ピエール・ジャキャ (Jean-Pierre Jacquillat/1935~1986、写真1)が遺した貴重録音のフランス音楽作品アルバムを紹介したい。 このアルバムの国内盤は1969年にラ・マルセイエーズ(LA MARSEILLAISE)のタイトルでリリースされた (写真2 LPジャケット、東芝AA 8429)。 アルバムの魅力のひとつはフランス国歌ラ・マルセイエーズがベルリオーズの独唱・合唱つきの管弦楽版により演奏されているところにあった。 ベルリオーズがこの編曲版を書き上げた年は「幻想交響曲」が作曲された1830年とされている。 この演奏スタイルで聴く機会は日本ではほとんどないと思われるので大変興味深い。 またドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」は当時のフルート首席奏者ミシェル・デボストのソロが美しい。 指揮者ジャキャは不慮の自動車事故で無念にも51歳の若さで亡くなった (写真3 LPアルバム収録作品/写真4 LPレーベル面、赤盤)。

写真1    ジャン=ピエール・ジャキャ(インターネット画像から)

写真2「ラ・マルセイエーズ 」パリ管弦楽団の魅力、LPジャケット(東芝音工-AA 8429) 1969年リリース

写真3    LP収録作品

写真4    LPレーベル面(赤盤)