ジャン=フランソワ・パイヤール室内管弦楽団によるヘンデル「水上の音楽」、1960年録音・国内初出盤

ジャン=フランソワ・パイヤール(Jean=François Paillard/1928~2013)は自ら1953年に創設したアンサンブルのジャン=マリー・ルクレール合奏団を後にこのジャン=フランソワ・パイヤール室内管弦楽団に改称、仏エラートに数々の名盤を録音した。 今回スポットをあてるヘンデルの名曲「水上の音楽」全曲録音も同コンビで3回録音しているが紹介盤はその最初の1960年録音である。 紹介LPジャケットは当時日本コロムビア傘下だった日本ウエストミンスター ”VOIX-D’OR”(ヴォアドール)レーベルでリリースされた懐かしい国内初出盤である (写真1 LPジャケット、VOIX-D’OR-VOM 3009E/写真2 LPレーベル面)。 この演奏で指揮者パイヤールは旧全集のクリュザンダー版を使用している。 ちなみに19世紀のドイツの音楽学者フリードリヒ・クリュザンダー (Friedrich Chrysander)はヘンデル作品の校訂を数多く手掛けた人で知られる。 また録音にはソロにフランスの世界的トランペット奏者モーリス・アンドレ(Maurice André)も加わっている。

写真1    LPジャケット(国内盤VOIA-D'OR-VOM3009E)1960年録音-国内盤初出盤

写真2    LPレーベル面