スイス伝統楽器によるフォークソング・アルバム

〜「ユングフラウ ― エクスプレス(Jungfrau – Express)」〜

今回のLPレコードはジャケット写真からスイスの山岳鉄道を収録したものかと思われるがスイスのフォークソングを14曲集めたアルバムである。 ジャケット写真にはこのアルバムのタイトルの通りスイス観光の人気スポットでもあるアイガーの北壁を走る「ユングフラウ山岳鉄道」の美しい風景が使用されている(写真1  アルバム「Jungfrau-Express」ジャケットTELL Record-TLP 5160)/(写真2  同、レコード・レベル面)。 筆者も過去に何度かこの地を訪れたがアルプス山脈最大の「アレッチ氷河」(写真3  筆者撮影・1979年夏)や先の「アイガーの北壁」(写真4  筆者撮影・1979年夏)の迫力に圧倒された。 このレコードはこの当時、「ユングフラウ山岳鉄道」の起点となるクライネ・シャイデック(Kleine Scheidegg)駅の売店で求めたものでスイスの伝統的なフォークソングが楽しめる。 とりわけアルペンホルンの名手、ハンス・ブルアー(Hans Bleuer)の演奏は聴きものである。 因みにこのレコード・レーベル「テル・レコード(TELL RECORD)」は1919年、スイスのバーゼルに創設された老舗レーベルである(写真5  「ユングフラウ山岳鉄道」クライネ・シャイデック駅構内-筆者撮影・1979年夏)。

写真1   アルバム「ユングフラウ・エキスプレス」(TLP5160 TELL RECORD)

写真2    レコード・レーベル面

写真3    アイガー北壁(筆者撮影1979年夏)

写真4    アレッチ氷河(筆者撮影1979年夏)

写真5    ユングフラウ山岳鉄道(クライネ・シャイデック駅構内・筆者撮影1979年夏)