スペインの鬼才アルヘンタ&ウィーン響のライブ盤
スペインの鬼才アタウルフォ・アルヘンタ(Ataulfo Argenta/1913~1958)が1950年代にウィーン交響楽団に客演した際の貴重なライブ盤を紹介したい。 このCDは1990年代初頭に独ORFEOレーベルからデジタル・リマスター化されリリースされた。 収録作品は彼のレパートリーとしてちょっと珍しいメンデルスゾーン交響曲第3番 “スコットランド”(1953年5月6日ライブ)のほかR. シュトラウス「交響詩ドン・フアン」、ファリャ舞踊音楽「三角帽子」第2組曲(以上1954年12月8日ライブ)である。 会場はウィーン・コンツェルトハウス大ホール、モノラル録音だが演奏はもちろんのことリマスター化され音質も大変素晴らしい。 彼は44歳の若さでマドリード近郊ロス・モリノス(Los Molinos)の自宅ガレージでで自家用車内暖房の換気を怠り一酸化炭素中毒による悲運の死を遂げた(写真1 CDジャケット、独ORFEO C277 921B /写真2 CD演奏・録音データ)。