スメタナ弦楽四重奏団の「シューマン-ピアノ五重奏曲」

シューマンの室内楽作品の大傑作「ピアノ五重奏曲変ホ長調 作品44」は献呈された妻のクララ・シューマンのピアノでライプツィヒの「ゲヴァントハウス」で初演されている。 名盤が数々あるが個人的によく針を下すレコードはチェコの往年の名ピアニスト:パヴェル・シュテパンとスメタナ弦楽四重奏団との共演盤である。 1966年の録音で紹介のLPは1976年に当時の東芝エンジェルから室内楽シリーズでリリースされた懐かしい1枚である。 シュテパンはモーツァルトを得意とした人だがこのシューマンもスメタナ四重奏団との息のあった繊細なピアノが魅力的である。 またカップリングされたシューベルトの弦楽四重奏曲第10番変ホ長調はモーツァルトの息づかいも感じさせる作品、生演奏を聴く機会は少ないがそこには少年シューベルトのロマンがある (写真1 LPジャケット、東芝エンジェル-EAA 80016 、1976年リリース/写真2 LPレーベル面)。

写真1    スメタナ弦楽四重奏団「シューマン-ピアノ五重奏曲」ほかLPジャケット(東芝EAA-80016)

写真2    LPレーベル面