スリランカの仏教遺跡群を巡る(2)、1978年正月

翌1月3日、キャンディからおよそ100km余り離れた「シギリヤ(シーギリヤ)」の遺跡に向かう。古都シギリヤ(Sigiriya)は5世紀に時の王様「カッサバ」により築かれた。 それらは現在、王宮(岩山の頂上)、水路、庭園等々の遺跡を見学することができる(写真1  古都シギリヤ遺跡、筆者撮影)。 シギリヤ遺跡で最も人気が高いのが「シギリヤ・ロック」と呼ばれる標高約400m弱の岩山である。 この中腹付近に「シギリヤ・レディ」と呼ばれる「女性像」のフレスコ画が描かれており見ごたえ満点である。 当初500体余り描かれていたそうだがやはり時代と共に風化も進み現在は18体のみを見学することが可能である。 ただ2017年以降は撮影は禁止となったようである(写真2・3 「シギリヤ・レディのフレスコ画」1978年1月3日筆者撮影)。 筆者は飛鳥「法隆寺・金堂」の仏教壁画を思い起した。 そもそも「シギリヤ」とは「ライオンの山」という意味らしい。 この岩山には元来大きな「ライオン」の像が建っていたとのことだが現在は前足の巨大な爪を残すのみである(写真4  1978年1月3日撮影)。 最近のインターネット画像を見ると「ライオンの爪」の前には囲いがされたようだ(写真5  インターネット画像から)。

(つづく)

写真1    シギリヤの遺跡(1978年筆者撮影)」

写真2    シギリヤ・レディのフレスコ画(1)(1978年筆者撮影)

写真3    シギリヤ・レディのフレスコ画(2)(1978年筆者撮影)

写真4    ライオンの爪(1978年撮影)

写真5    ライオンの爪(インターネット画像から)