スヴェトラーノフのカリンニコフ「交響曲第1番」

〜 Gramzapis盤 〜

1980年代、エフゲニー・スヴェトラーノフの「ソヴィエト国立交響楽団」によるカリンニコフの交響曲、「メロディア盤」を探し求めたものだがなかなか巡り合うことがなかった。 そして1990年代に入り今回紹介するCD、(写真1)が目に留まった時の驚きは今も忘れることができない。 この演奏は1975年のステレオ録音で「第1番」の代表的名盤と定評があったものである。 CDレーベルも「Gramzapis(グラムザピス)」というこれまで筆者は耳にしなかったレーベルだった。 後に調べたところこの「レーベル」も「メロディア」と並ぶ当時ロシアの国営レーベルのひとつだったそうでちょうど1990年ごろから日本でも輸入レコード店で求められるようになったようである。 またこの作品を日本に広めたのは「スヴェトラーノフ」自身と言っても過言ではないが定評どおりスケール感、カリンニコフの抒情性も濃厚に味わえる素晴らしい録音である。 このほかCDにはリムスキー=コルサコフの歌劇「貴族夫人ヴェラ・シェロガ」序曲、歌劇「プスコフの娘」序曲、「間奏曲」等々も収録されている(写真2 CD収録曲・演奏データ / 写真3  CDレーベル面)。

写真1    スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響「カリンニコフ交響曲第1番ほか」CDジャケット(露Gramzapis GCD 00171)

写真2    CD収録曲演奏データ

写真3    同CDレーベル面