スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響/レスピーギ「ローマ三部作」
今回紹介する巨匠エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団(現 ロシア国立交響楽団)によるレスピーギのローマ三部作/ローマの「噴水」・「松」・「祭」を収めたCDは今や伝説のライブ録音として語り継がれている。 これはスヴェトラーノフのレパートリーとしても珍しくファンの間でも当時大変話題となった。 1980年2月20日モスクワ音楽院大ホールにおけるコンサート・ライブを収録したものである。 当時のソヴィエト連邦国営レーベル「メロディア」音源であるが写真のCDはメロディアよりライセンスを取得したかつての英オリンピア(Olympia)レーベルからリリースされた英国メロディア盤である (写真1 英オリンピア、メロディア盤ジャケット、MCD155)。 三作品共にスヴェトラーノフらしい風格ある堂々とした演奏・迫力に圧倒される。 とりわけ「ローマの松」とフィナーレ「アッピア街道の松」はテンポも遅くりズッシリと響く重厚感がたまらない (写真2 演奏・録音データ) 。尚、最初の「噴水」は聴衆の拍手がカットされているが「祭」と「松」には会場の熱烈な拍手が収録され聴衆の凄い興奮度がうかがえる。 その後彼は晩年よく客演したスウェーデン放送交響楽団とこの「三部作」を1999年にライブ録音しておりこちらもCD化されている (写真3は彼が1999年2月NHK交響楽団へ客演の際、CDブックレット余白に入れてもらったサインである。