セルジオ・フィオレンティノによるベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」

イタリア、ナポリ出身の名ピアニスト:セルジオ・フィオレンティノ(Sergio Fiorentino/1927~1998、写真1)はヨーロッパ、アメリカを中心に活躍したが1950年代南米演奏旅行中に遭遇した航空事故のため負傷、1950年代末まで演奏活動並びにレコード録音から遠ざかり日本では「知る人ぞ知る」ピアニストの一人と思われる。 ちなみに彼の録音は英SAGA Recordsに数多く残されており今回紹介する1959年ステレオ初期録音ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」もこのSAGA音源のようだ。 紹介盤はクラシックLPレコード廉価盤黄金時代1970年代初頭にテイチク・レコードよりリリースされたクラシック・ベスト・コレクション・シリーズからの1枚である。 バックはこのシリーズに数多く登場するイギリスのジョージ・ハースト(George Hurst/1926~2012)指揮するハンブルク放送交響楽団となっている。 またLP裏面にはランドルフ・ジョーンズ(Randolph Jones)指揮ハンブルク交響楽団のベートーヴェン「交響曲第7番」を収めた長時間収録レコードである (写真2 LPジャケット、テイチクUDL-3022-Y/写真3 LPレーベル面)。

写真1-セルジオ・フィオレンティノ(インターネット画像から)

 

写真2    LPジャケット(テイチク-UDL-3022-V)1971年リリース盤

 

写真3    LPレーベル面