セントルイス響-音楽監督時代のイェジー・セムコフ (1)
ポーランド出身(後にフランスに帰化)の指揮者「イェジー・セムコフ(Jerzy Semkow/1928~2014(写真1))」については既に「漫遊記330」でポーランド国営レーベル「ムザ(MUZA)盤」から「ワルシャワ国立フィル」とのベートーヴェン「田園」のライブ盤を取り上げている。 そこで今回は2回に渡り米国「セントルイス交響楽団」音楽監督時代(1975年~79年)の録音にスポットをあててみたい。 ちょうどこの当時セムコフは50歳前後を迎え指揮者として最もエネルギッシュな時代、なかでも1976年3月録音のリムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」は演奏・録音共に注目された1枚だった。 当時のコンサートマスター「マックス・、ラヴィノヴィツィ(Max Rabinovitsj)」のヴァイオリン・ソロが素晴らしい。 写真のCDは米VOXオリジナル4チャンネル・マスター・テープからデジタル・リマスター化された「MMGレーベル(THE MOSS MUSIC GROUP)」から1986年にリリースされた。 CDの余白にはセムコフの後継レナード・スラットキン指揮によるムソルグスキー歌劇「ホヴァンシチナ」第4幕第一場で演奏される「ペルシャ奴隷の踊り」(1977年録音)が収録されている (写真2 セムコフ&セントルイス響「リムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」ほかCDジャケット、MMG-MCD 10037 / 写真3 CD演奏・録音データ)。 余談になるがこの「MMG」は米国レーベルだがCD盤はスウェーデン制作になっていた (写真4 CDレーベル面はMade in Sweden)。
(つづく)