チェコ・スプラフォン音源のレア盤から
今回はチェコ「スプラフォン」音源のレア盤、20世紀の新古典主義風チェコ現代音楽家ボフスラフ・マルティヌー (Bohuslav Martinů/1859~1959)の「ピアノ協奏曲第5番“協奏的幻想曲“」(1957)と「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」(1943)を収めた1枚である。 いずれも日本ではほとんど知られていないソリストによる演奏だが名演である。 前者は室内楽分野でも活躍のアレシュ・ビレク(Aleš Bílek)のピアノ、イントリッヒ・ローハン(Jindřich Rohan)指揮プラハ交響楽団の演奏、後者はピアノ・デュオのコンビでも知られたヴェラ・レイスコヴァ(Věra Lejsková)とヴラスティミル・レイセク(Vlastimil Lejsek)のピアノ、イルジ・ヴァルトハンス(Jiří Waldhans)指揮ブルノ国立フィルの演奏である。 また前者を指揮するローハンはミケランジェリが1965年3月初来日「読売日本交響楽団」客演の際モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」並びにベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番“皇帝“」(AltusよりCD化)を指揮しているのでご記憶の方もおられるだろう。 紹介LPは1981年に米PROARTEレーベルからリリースされた (写真1 LPジャケット、米PROARTE-PAL1034/写真2 LPレーベル面)。