チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」、レア盤から

今回はチャイコフスキー「交響曲第1番”冬の日の幻想”」のレア盤を紹介したい。 おそらく日本ではあまり知られていないスロヴァキアのビストリク・レジュハ(Bystrík Režucha/1935~2012、写真1)が指揮する演奏である。 彼はチャイコフスキーのスペシャリストだったそうだ。 彼の経歴を辿ると1968年にスロヴァキアの古都コシツェ(Košice)に創設されたスロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団(Štátna Filharmónia,Košice)の初代首席指揮者となりその後再度同オーケストラの首席指揮者を1993年~95年にかけ務めている。 またその間スロヴァキアを代表するスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団(Slovenská Filharmónia)首席指揮者(1984~89)としても活躍した。 紹介CDは1993年にドイツのマイナー・レーベル MEDIA PHONEからリリースされた1枚で録音年月の記載はないが録音、演奏共に素晴らしい。 また楽団名はドイツ語表記でSlowakische Staatsphilharmonie(スロヴァキア国立フィルハーモニー)とありおそらくスロヴァキア・フィルを指すのではないかと思われる(写真2 CDジャケット、独MEDIA PHONE-MED 22.310/写真3 CD演奏データ)。 また余白に収録されたドイツ出身アメリカの技巧派ピアニストのマイケル・ポンティ(Michael Ponti)が弾くチャコフスキー「ピアノ小品」も興味深い。

写真1    ビストリク・レジュハ(インターネット画像から)

 

写真2    CDジャケット(独MEDIA PHONE-MED 22.310)1993年リリース盤

 

写真3    CD演奏データ