チョン・トリオによるベートーヴェン「三重協奏曲」ほか
1998年、CDリリース当時話題となったチョン・トリオ、チョン・ミュンフン(指揮&ピアノ)、二人の姉キョンファ(ヴァイオリン)、ミュンファ(チェロ)によるベートーヴェン「三重協奏曲」ほかを収めたこの1枚はフィルハーモニア管弦楽団との1996年録音、ミュンフンの弾き振りによる実に爽やかな演奏である。 またパトリック・ガロワ(フルート)、弟のパスカル・ガロワ(ファゴット)を迎えての断片しか残されてないベートーヴェン10代の時の作品「ロマンス・カンタービレHess 13」も興味深かかった。 ちなみにこの作品番号(Hess)はブライトコプフ社(Breitkopf und Härtel)のベートーヴェン作品全集に載録されてない作品にスイスの作曲家、ベートーヴェン研究家でもあるヴィリー・ヘス(Willy Hess/1906~1997)により付された番号である。 紹介CDは独グラモフォン初出盤、ジャケットのチョン・ミュンフンのサインは1998年11月来日時に入れてもらった (写真1 CDジャケット、独グラモフォン 453 488-2/写真2 CD収録作品演奏データ)。