チョン・ミョンフン&ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団を聴く(1)、1998
〜1998年7月6日、サントリーホール〜
チョン・ミョンフンの魅力は彼の優れた感性の豊かさにあると思う。筆者が初めて彼の演奏に接したのはピアニストとして1978年6月の「読売日本交響楽団」定期に客演した時である。彼はこの時スクロバチェフスキーの指揮で得意のサン=サーンス「第2番」の協奏曲を弾いた(写真1 「1978年6月読響定期プログラム表紙」/写真2 若きチョン・ミョンフン(サインはこの1998年来日時)。 ここでは彼の洗練されたピアノタッチが素晴らしかった。 彼はその後「ザールブリュッケン放送響」首席指揮者、パリの「バスティーユ・オペラ管」音楽監督を歴任し1997年にこの「ローマ・サンタ・チェチーリア管」の音楽監督に就任する。この1998年の来日公演では日本の佐渡 裕も指揮台に立った。 筆者は東京公演2日目7月6日の「プログラムB」を聴いた(写真3 「1998年来日公演プログラム表紙」)/写真4 公演プロブラムB)。 特にメインのブラームス「交響曲第1番」ではミョンフンの指揮もさらに熱が入りこの楽団の「コンサート・オーケストラ」としての魅力が存分に発揮されていた。 写真5はコンサート終了後、サントリーホールでのミョンフン氏とのスナップで、写真6は1998 7月6日公演チケットである。