デュトワ常任指揮者就任N響70周年記念特別演奏会を聴く、1996
〜1996年12月20日・NHKホール 〜
1996年9月シャルル・デュトワは「NHK交響楽団」の常任指揮者に就任した(2003年まで歴任)。 12月には「常任指揮者就任記念」と「N響創立70周年記念」を兼ねた特別公演が20日・21日の両日に渡りNHKホールで開催された。 ソリストにピアノのマルタ・アルゲリッチが客演しデュトワと日本での初共演に多くのファンの関心が集まった(写真1 デュトワ&アルゲリッチN響特別公演チラシ)。 実のところこの二人の来日公演は1974年「都響」との特別公演で実現しかけたが「不和」により流れてしまったことがある。 筆者も今回は期待を持って初日(20日)の公演を聴いた(写真2 公演プログラム表紙)。
公演曲目はラヴェル「道化師の朝の歌」、アルゲリッチのピアノによるショパン「ピアノ協奏曲第1番」、休憩をはさみベルリオーズ「幻想交響曲」である(写真3 公演曲目)演奏はフランスものを得意とするデュトワのモダンでスタイリッシュな感覚がにじみ出ていた。 またアルゲリッチも得意とするショパンを軽やかなテンポでソツなく仕上げていたところがいかにも彼女らしかった(写真4 デュトワ&アルゲリッチのプロフィール紹介、公演プログラムから)。 写真5は12月20日の公演チケットである。