トゥリオ・セラフィンの”ロッシーニ序曲集”、1963
今回は20世紀のイタリア・オペラ界の重鎮、トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin/1878~1968 ・写真1)が独グラモフォンに1963年に録音したロッシーニのオペラ序曲集を紹介したい。 管弦楽はセラフィンとも関係が深かったローマ歌劇場管弦楽団、収録作品はオーケストラ・コンサートでもよく演奏される序曲が5曲/「どろぼうかささぎ」「絹のはしご」「ウィリアム・テル」「セヴィリアの理髪師」「セミラーミデ」に「セヴィリアの理髪師」の第2幕第2場で演奏される「嵐の音楽」が収められている(写真2 独グラモフォン国内盤LPジャケット、SLGM-1287 /写真3 LPレーベル面)。 またセッションは録音データによれば1963年10月4日から7日にかけローマのRCAスタジオ於いて行われ当時「カラヤン&ベルリン・フィル」のセッションでもお馴染みのディレクター「ハンス・ウェーバー」、録音技師「ギュンター・ヘルマンス」の名プロデュ―サ―が担当している。 演奏は言うまでもなく録音も大変素晴らしい1枚である。