トルコ観光の白眉、古代遺跡と自然遺産(3)、2012年1月

〜古代都市 "パムッカレ" と 遺跡 "ヒエラポリス” 、1月18日〜

エフェソスの遺跡を後に次は「錦の城」=「パムッカレ(Pamukkale)」に向かった(位置は「漫遊記245」イラストマップ参照)。 ここは丘陵を流れる石灰を含む温泉水が長い年月を経て幾重にも重ね合わせ白い岩肌を築き上げた世界屈指の奇景である(写真1  パムッカレのヒエラポリス入場チケット/写真2 石灰を含んだ温泉の湯気が立つ/写真3 奇景-パムッカレ)。 この地はその名がそのまま地名にもなっている。 さらにこの台地に紀元前から発展した古代都市「ヒエラポリス(Hierapolis)」の遺跡も見ものである(写真4  ヒエラポリス遺跡入り口の南ビザンティン門)。 ヒエラポリスとは聖なる都市を意味するらしい。 現在見ることができる遺跡は2世紀から3世紀にかけての黄金時代のものである。 柱のみが残る神殿跡(写真5)、観客収容15,000人の野外劇場跡(写真6)は2世紀ハドリアヌス帝時代に建造されたもので保存状態も良くこの時代の迫力を感じさせる。 この地域は「ヒエラポリス-パムッカレ」として1988年に複合遺産として世界遺産登録されている。

(つづく)

写真1    ヒエラポリス入場チケット(パムッカレ)

写真2    石灰を含んだ温泉の湯気が立つ(パムッカレ)

写真3    石灰による白い岩肌を築き上げた奇景(パムッカレ)

写真4    ヒエラポリス遺跡入り口の南ビザンティン門

写真5    柱のみが残る神殿跡(ヒエラポリス)

写真6    観客収容15,000人、保存状態が良好な野外劇場(ヒエラポリス)