トルコ観光の白眉、古代遺跡と自然遺産(7)、2012年1月

〜アンカラから寝台急行列車でイスタンブールへ〜

トルコを巡る旅もいよいよ大詰めを迎えた。 この日(2012年1/21)夜、首都アンカラからトルコ国鉄(TCDD)の寝台急行列車でトルコの商業、文化の中心都市イスタンブールに向かう。 昨今の日本は高速鉄道の時代を迎え寝台列車は特別企画列車や電車寝台「サンライズ瀬戸・出雲」を除きほとんどその姿を消してしまった。 トルコ国鉄も例外にもれず現在は高速化が進み「アンカラ⇔イスタンブール」を約3時間で結ぶ高速列車も運行されている。 しかこの2012年当時はまだこの区間約560Km(東京-大阪間とほぼ同距離)を約9時間余りかけノンビリと走る寝台急行列車も健在だった。 電気機関車が牽引する客車は少々時代を感じさせたが寝台車は1等寝台の個室仕様で冷蔵庫と洗面台が付いている。 豪華とは云えないまでも快適な車内だった。 冷蔵庫にはサービスでお菓子と飲み物が入っていた。 また使い捨てスリッパも用意されていた(写真1  アンカラ駅、筆者撮影/ 写真2  アンカラ駅列車行先案内表示、筆者撮影)/ 写真3  寝台急行"アナトール・エクスプレス"、筆者撮影/ 写真4  列車名と行先表示サボ、筆者撮影)/ 写真5  個室寝台車内通路、筆者撮影)。 列車は22時30分、アンカラ駅を静かに離れ深夜運転に入る。 イスタンブールまで17駅に停車するとのことだが旅の疲れか発車後まもなく朝5時近くまで熟睡してしまった。 この列車には食堂車も連結されておりイスタンブール到着前に簡単なコンチネンタル・スタイルの朝食を取ることができた(写真6筆者撮影)。 そして列車はほぼ定刻の午前7時半前後にイスタンブール、アジア側に位置するハイダルパジャ駅に無事到着した(写真7  ハイダルパジャ駅に到着した"アナトール・エクスプレス"、筆者撮影)。

(つづく)

写真1    アンカラ駅(筆者撮影)

写真2    アンカラ駅列車行先案内表示(筆者撮影)

写真3    寝台急行アナトール・エクスプレス(筆者撮影)

写真4    列車名・行先表示サボ(筆者撮影)

写真5    個室寝台車内・通路(筆者撮影)

写真6    コンチネンタル・スタイルの朝食(筆者撮影)

写真7    ハイダルパジャ駅に到着したアナトール・エクスプレス(筆者撮影)