ドン・コサック合唱団、「古きロシアの歌」
今回はその昔に求めたドン・コサック合唱団による10インチLP盤を紹介したい。 ドン・コサック合唱」はこのレコードで指揮をするセルゲイ・ヤーロフ(ジャーロフ)により1920年代に組織されたロシアから亡命した世界的男声合唱団である。 また組織された当時のメンバーは指揮者のヤーロフを除き音楽と直接的なかかわりを持った人々ではなかったようだ。 彼らはブルガリア、オーストリアなどの国々を中心に活動を続けその後アメリカに渡り大変な称讃を浴び1930年代にはアメリカの市民権も得る。 このLPは1950年代に独グラモフォンに録音されたモノラル盤(国内盤)だが彼らの力強い素晴らしいハーモニーが聴ける1枚である。 とりわけLP第2面に収録された誰もがよく知るロシア民謡「ステンカ・ラージン」にも凄さを感じた。 この当時のグラモフォン・レコードの統一デザインによるジャケットも懐かしい (写真1 LPジャケット、国内盤グラモフォン LG-20 /写真2 LPジャケット裏面解説/写真3 LPレーベル面)。 ちなみにカラヤン&ベルリン・フィルによるグラモフォン盤1966年10月録音のチャイコフスキー「大序曲1812年」は冒頭部分を合唱に変えているが合唱にはこのヤーロフ率いるドン・コサック合唱団が参加している。