ドヴォルザーク「交響曲第2番変ロ長調 作品4  」

ドヴォルザークの全9曲の楽譜出版が揃ったのはドヴォルザーク没後57年が経過した1961年だった。 ちなみに今回スポットをあてる「第2番変ロ長調」の出版は1959年の事である。 この「第2番」の作曲はドヴォルザーク24歳の時、生前には演奏されることなく埋もれてしまった「第1番”ズロニツェの鐘”」と同年代(1865年)である。 とりわけ「第2番」のオリジナル版は演奏時間60分余り要する。 ドヴォルザークらしい各楽章の素朴で美しい旋律に魅了される。 紹介盤は個人的に好きな二つの録音、1973年録音ヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィル盤(写真1 LPジャケット、日本コロムビア-OQ-7354-S/旧ドヴォルザーク交響曲全集録音)と1986年録音ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー&モスクワ放送交響楽団盤(写真2 CDジャケット、蘭AUDIOPHILE CLASSICS APL 101.509)である。 前者は慣例のカットがある改訂版による演奏、後者はカットなしの60分を超えるスケール感ある録音である。

写真1 LPジャケット、  ノイマン&チェコ・フィル盤、1973録音(日本コロムビア-OQ-7354-S)1976年リリース盤

 

写真2    CDジャケット 、ロジェストヴェンスキー&モスクワ放送響、1986年録音(蘭AUDIOPHILE CLASSICS -APL 101.509)1994年リリース盤