ネーメ・ヤルヴィ&バンベルク響「マルティヌー交響曲全集」

チェコ出身のボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů/1890~1959)は日本ではあまり馴染みがないがパリでルーセルに学び「フランス6人組」たちの影響も受けた作曲家である。
今回とりあげる彼の6つの交響曲作品のうち「第5番」までは彼がアメリカ滞在中の1942年から46年にかけて書かれ最後の「第6番」は再びヨーロッパに戻り1953年に完成している。 この激動の時代に書かれた交響曲はそれぞれに民族性や抒情性を感じ独特の味わいがある。1970年代後期にかけて録音されたヴァーツラフ・ノイマン&チェコ・フィル盤の名盤が有名だがこのネーメ・ヤルヴィ&バンベルク交響楽団の全集も忘れることができない。 この録音は先のノイマン盤よりおよそ10年後1987年から88年にバンベルクで録音されたものでオリジナルはスウェーデンの「BIS」レーベルからリリースされていた。 写真の全集盤は以前にも紹介したオランダのブリリアント(BRILLIANT)がライセンスを得て2008年に廉価盤として再リリースしたものである。 録音も大変優秀である (写真1  ネーメ・ヤルヴィ&バンベルク響「マルティヌー交響曲全集」(3CD-デジパック仕様ジャケット)-BRILLIANT-8950)/写真2  CD演奏・録音データ)。

写真1    ネーメ・ヤルヴィ&バンベルク響「マルティヌー交響曲全集」(蘭BRLLIANT-8950)

写真2    CD演奏・録音データ