ハイティンク&アムステルダム・コンセルトヘボウ管によるムソルグスキー組曲「展覧会の絵」、ラヴェル版
ベルナルト・ハイティンク(Bernard Haitink/1929~2021)がアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者にオイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum/1902~1987)と共に迎えられたのは1961年、彼がまだ30代の若さだった。 このコンビで膨大な数のレコード録音を残しどれもが名盤として知られているが今回スポットをあてるムソルグスキーの名曲、組曲「展覧会の絵」は常任指揮者就任した翌1962年9月の録音、CD化もかなり遅れ数々の名盤の陰に隠れた地味な存在だったのが惜しまれる。 紹介LPは1977年にフォンタナ・レーベル廉価盤グロリア・シリーズ(グロリア・パイロット盤)でリリースされた懐かしの1枚である。 しかもLP二面には原曲ピアノ版によるスヴャトスラフ・リヒテルが弾く今や伝説のソフィア・ライブ録音(1958年2月モノラル録音)が収録されLPのタイトルの通り「二つの展覧会の絵」が楽しめた (写真1 LPジャケット-国内盤fontana-PL 17/写真2 LPレーベル面)。