ハイティンク&ロンドン・フィルによる「英雄」

オランダ出身の巨匠ベルナルト・ハイティンク(Bernard Haitink/1929~2021)はロンドン交響楽団とのライブ盤も含め3つのベートーヴェン交響曲全集録音を残している。 今回の紹介LP「第3番変ホ長調”英雄”」はロンドン・フィルとの1970年代中期録音全集盤からの分け売りでとりわけ筆者が好んで針をおろす1枚である。 日本国内ではこのロンドン・フィル盤は地味な存在だったが世界的には高い定評を得た名盤に数えられている(写真1 LPジャケット、国内盤PHILIPS-X 7923/写真2 LPレーベル面)。 思い起せばハイティンクがロンドン・フィルを率いて来日公演を行ったのは1969年9月、もう半世紀以上前に遡る。 当時のチラシやプログラム冊子を眺めるとハイティンク自身はベートーヴェンの交響曲を取り上げてないが初日Aプロの頭に「エグモント」序曲を振っていた(写真3 ロンドン・フィル1969年東京公演チラシ/写真4 同プログラム冊子)。

写真1     LPジャケット(国内盤PHILIPS-X 7923)1975年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面

 

写真3    1969年ロンドン・フィル東京公演チラシ

 

写真4    1969年ロンドン・フィル来日公演プログラム冊子