ハインツ・ヴァルベルク&エッセン・フィルによるヨハン・シュトラウス・ファミリー名曲集
NHK交響楽団にもしばしば客演するなど日本のファンも多いドイツの名匠ハインツ・ヴァルベルク(Heinz Wallberg/1923~2004)はウィンナ・ワルツやポルカも大変得意とした指揮者だった。
今回の紹介LPは彼が1975年から91年にかけ首席指揮者を務めたエッセン・フィルハーモニー管弦楽団(Philharmonisches Orchester der Stadt Essen)とのヨハン・シュトラウス・ファミリー名曲集である。 1978年このオーケストラの本拠地のザールバウ(Saalbau)におけるセッションでとてもエレガントなヴァルベルク指揮による粋なウィンナ・ワルツやポルカ作品が楽しめる。 収録作品はオペレッタ「こうもり」序曲、「千夜一夜物語」から間奏曲、ワルツ「ウィーン気質」、ポルカ「雷鳴と電光」、「浮気心」、「皇帝円舞曲」、「クラップフェンの森で」(以上ヨハン・シュトラウスII世)、ポルカ「休暇旅行で」(ヨゼフ・シュトラウス) 、「ラデツキー行進曲」(ヨハン・シュトラウスI世)となっている。 紹介盤の独AULOS(アウロス)は現代音楽から古典音楽まで幅広く昨年亡くなったマルティン・トゥルノフスキーのレア音源などもリリースしているレーベルである。 しかし近年では入手困難な音源も増えつつあると伝えられる (写真1 LPジャケット、独AULOS AUL 30416SF/写真2 LPレーベル面) 。