ハンス・クナッパーツブッシュのR. シュトラウス「アルプス交響曲」
ハンス・クナッパーツブッシュ(Hans Knappertsbusch/1888~1965)も生で聴いてみたかった指揮者のひとりである。 今回スポットをあてる彼がウィーン・フィルを振ったリヒャルト・シュトラウス交響詩「死と変容」「アルプス交響曲」のライブ音源は初出音源としても注目された。 前者「死と変容」が1958年11月9日オーストリア放送協会(ORF) 後者「アルプス交響曲」は1952年4月20日 ロート・ヴァイス・ロート(Rot-Weiß-Rot)によるウィーン楽友協会大ホールにおけるコンサート・ライブ録音(モノラル)である。 ちなみに「ロート・ヴァイス・ロート(赤・白・赤)」とは戦後1945年~1955年にかけて存在した「連合国オーストリア進駐軍放送集団」による放送局のことである。 とりわけクナッパーツブッシュの「アルプス交響曲」はこのほかにはセッションも含め公式録音が見当たらない。 紹介CDは2004年に「Altus」からリリースされた(写真1 CDジャケットAltus-ALT 074/写真2 CD演奏・録音データ)。