ハンス・シュミット=イッセルシュテット&北ドイツ放送響によるチャイコフスキー「悲愴」

ハンス・シュミット=イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt/1900~1973)のチャイコフスキーのレコード録音はどちらか云えば地味な存在である。 今回は1950年代独テレフンケン(TELEFUNKEN)のモノラル録音の名盤から「悲愴」を取り上げてみたい。 紹介LPは筆者がまだ学生時代の1971年、キング「世界の名曲1000シリーズ」からの1枚、ヨゼフ・カイルベルト&バンベルク響のドヴォルザーク交響曲「新世界から」(1961年ステレオ録音)とのカップリングでお徳用盤だった。 当時廉価盤で流行した長時間収録LP、「悲愴」はモノラル音源を電気的にステレオ化した擬似ステレオだがその音質はそれほどの違和感を感じさせることなくイッセルシュテット骨太の「悲愴」が聴ける (写真1 LPジャケット/キングーテレフンケンGT 1055/写真2 LPレーベル面)。 尚、イッセルシュテット&北ドイツ放送響との「悲愴」はほかに「EMI-NDR Kultur」から1960年代のモノラル・ライブ録音が出ていたと思う。

写真1 LPジャケット(国内盤キング-テレフンケン GT1055)1971年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面