バルビローリ&ハレ管のマーラー”交響曲第1番”、世界初ステレオ録音

前回(漫遊記687)に続き米VANGUARD レーベルの廉価盤「EVERYMAN CLASSICS」シリーズからもう1枚、英国の名匠サー・ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli/1899~1970、 写真1)の名盤「マーラー交響曲第1番”巨人”」を取り上げてみたい。 この原盤は英パイ・レコード(Pye Records)」1957年録音で確か世界初オリジナル・ステレオ録音でもあったと思う。 ちなみにこちらの米ヴァンガード盤は1967年にリリースされている (写真2 LPジャケット-米VANGUARD-SRV 233SD/写真3 LPレーベル面)。 録音はやはり時代を感じさせ左右ステレオ広がり感は少々弱いが音のメリハリを強く感じるマーラーを得意としたバルビローリの棒が冴えた名演である。 とりわけ第4楽章フィナーレのクライマックスが素晴らしい。 また今年2020年はバルビローリ没後50年にあたる。

写真1    サー・ジョン・バルビローリ(インターネット画像から)

写真2    サー・ジョン・バルビローリ&ハレ管弦楽団「マーラー交響曲第1番」LPジャケット(米VANGUARD EVERYMAN CLASSICS -SRV 233SD)

写真3    LPレーベル面