バレンボイム&ニューヨーク・フィルハーモニック初録音盤、1971
〜チャイコフスキー「交響曲第4番」〜
ダニエル・バレンボイムの名前が広く世界的に知れ渡ったのは彼が英EMIにベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」や「イギリス室内管弦楽団」と弾き振りによるモーツアルト「ピアノ協奏曲全集」録音に取りかかった1960年代中頃ぐらいからではなかっただろうか。 今回紹介したいLPレコードは写真のジャケットに記載のように彼がニューヨーク・フィルハーモニックと初顔合わせの際に米CBSコロムビアに録音したチャイコフスキー「交響曲第4番」 1971年1月録音である (写真1 LPジャケット、米CBS Columbia-M 30572/写真2 LPレーベル面)。 昨今ではもう忘すれ去られた録音かも知れないが演奏はメリハリ、スケール感がある若きバレンボイムの貴重録音のひとつだと思う。 また筆者は彼がこの「第4番」を1973年4月N響定期客演の際に振ったことも思い起した。写真3は1997年来日の際に色紙に書いてもらったバレンボイムのサインである。