バーンスタイン&フランス国立管によるベルリオーズ「イタリアのハロルド」、英EMI-1976年録音

1969年、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を退任したレナード・バーンスタインはその後フリーランス指揮者としてウィーン・フィルをはじめヨーロッパの名門オーケストラに客演並びにレコーディング活動を行った。 今回はその中から1976年にフランス国立管弦楽団と組んでベルリオーズの「幻想交響曲」と交響曲「イタリアのハロルド」をパリのサル・ワグラム(Salle Wagram)でセッション録音されたものを取り上げた。 紹介盤は1977年リリースされた英EMIの初出LPである (写真1 LPジャケット、英EMI ASD 3389) 。 ヴィオラ・ソロは大御所ウィリアム・プリムローズ(William Primrose)を師に持つドナルド・マッキネス(Donald McInnes)、彼の優美なヴィオラの響きそして終楽章のコーダに向かうバーンスタインのエネルギッシュな指揮ぶりに圧倒される。 またこのLPは当時流行した「SQ4チャンネル盤」だった(写真2 LPレーベル面)。

写真1    バーンスタイン&フランス国立管/ベルリオーズ「イタリアのハロルド」LPジャケット(英EMI初出盤-ASD 3389)

写真2    LPレーベル面