パーヴォ・ベルグルンド&ボーンマス響/ シベリウス「劇付随音楽”ペレアスとメリザンド”」組曲

左手で指揮棒を振るフィンランドの名匠パーヴォ・ベルグルンド(Paavo Berglund/1929~2012)もシベリウスのスペシャリストだった。 交響曲全集もボーンマス響、ヘルシンキ・フィル、ヨーロッパ室内管と3回の録音を完成している。 いずれも名盤の誉れが高いが今回は管弦楽作品録音からボーンマス響との「劇付随音楽”ペレアスとメリザンド」組曲にスポットをあててみたい。 ボーンマス響首席指揮者時代1978年のセッションである。 この作品はベルギーの劇作家メーテルランク(Maeterlinck)の戯曲にシベリウスが作曲した色彩感ある美しい音楽だがコンサートではこの組曲版がよく演奏される。 このベルグルンド盤は素朴な味わいに惹かれてしまう。 紹介盤は1979年に東芝EMIから北欧の旅情シリーズ(廉価盤)としてリリースされた1枚でLP第二面に収録された「歴史的情景-組曲第1番」と共にこのレコードが国内盤として初登場だったと思う (写真1 LPジャケット、東芝EMI-EAC 30354 /写真2 ベルグルンドのサイン)。

写真1    パーヴォ・ベルグルンド&ボーンマス響/シベリウス劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」組曲ほかLPジャケット(東芝EMI-EAC 30354)

写真2    「日本フィル」1971年第230回定期公演プログラムに入れてもらったベルグルンドのサイン