ピエール・デルヴォー＆コロンヌ管弦楽団 によるベルリオーズ「幻想交響曲」

パリのコロンヌ管弦楽団(Concert Colonne)の音楽監督を亡くなるまで務めた名匠ピエール・デルヴォー(Pierre Dervaux/1917～1992、写真1)はフランスの老舗レーベルであるデュクレテ・トムソン(Ducretet Thomson)にこのコンビで1960年前後にかけて数々のレコーディングを行った。　今回はその中からベルリーズ「幻想交響曲」を取り上げてみたい。　紹介盤は2006年に東芝EMIから国内初CD化された1枚である。　CD解説によれば1962年1月14日のライブ録音(会場不明)とされるが聴衆ノイズ等々は聞こえてこない。　しかも録音は大変良好なステレオ録音でデルヴォーの端正な棒にハマってしまう。　おそらく彼唯一の「幻想」録音と思われる (写真2　CDジャケット、東芝EMI-TOCE-13386)。　またCDジャケットはデュクレテ・トムソンのオリジナルLPと同一デザインを使用している。

写真1    ピエール・デルヴォー(NHK交響楽団1965年1月定期公演プログラムから）

写真2    デルヴォー＆コロンヌ管/ベルリオーズ「幻想交響曲」CDジャケット(東芝EMI-TOCE13386)