ピエール・ブーレーズ&ニューヨーク・フィルハーモニックによるバルトーク、1971
今回の紹介盤ピエール・ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによるバルトーク「中国の不思議な役人」(全曲)・「舞踊組曲」は当時4チャンネル録音レコードが流行していた時代1971年の録音である。 ちょうど彼がニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督ならびにイギリスのBBC交響楽団首席指揮者にも就任した時代であった。 ブーレーズの鋭い感性が伝わる鋭角的な演奏に魅了された1枚である。 しかも「マンダリン」(中国の不思議な役人)は組曲版ではなく合唱(スコラ・カントルム合唱団)が加わる全曲版での演奏である。 またカップリングされた「舞踊組曲」は現在のハンガリーの首都ブダペストのブダ地区とペスト地区合併50年を記念し1923年に作曲された作品、前者「マンダリン」の改訂の筆も一旦休め作曲した作品でハンガリー風の旋律のみならず隣国やアラブ風のエキゾチックな雰囲気も感じる(写真1 LPジャケット、国内盤CBS SONY-SOCL 1129) 。 LPレーベル面の「SQ quadraphonic」も懐かしい。 またオーディオ・チェック・レコードとしても個人的には重宝した(写真2 LPレーベル面)。