ピエール・モントゥー 唯一のシベリウス録音

今回紹介するピエール・モントゥー(Pierre Monteux/1875~1964)&ロンドン交響楽団によるシベリウス「交響曲第2番」はモントゥーが残した唯一のシベリウスのレコード録音である。 ステレオ初期1950年代末のロンドン、キングスウェイ・ホールにおけるセッション録音だがその音質にも驚いた。 このオリジナル盤はRCAビクター / LIVINGSTEREOでリリースされた。 当時RCAは英デッカと提携を結んでおりイギリスにおけるレコード制作は英デッカによるものだった。 その後それらのマスター・テープが英デッカに返還されこのモントゥー盤も英デッカから再リリースされたという歴史がある。 演奏は録音当時すでに80歳をゆうに超えたモントゥーの指揮の素晴らしさがスケール感と共にダイレクトに伝わる名演である。 紹介LPは1970年代にリリースされた英デッカの米国盤/Stereo TreasurySeriesからの1枚、ちなみにレコード盤プレスはイギリス、ジャケットは米国制作である(写真1 LPジャケット、英デッカ米国盤-STS 15098/写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(英デッカ米国盤-STS 15098)

 

写真2    LPレーベル面