フィリップ・ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィルを聴く、2008

〜2008年6月17日、東京文化会館にて〜

ベルギー、フランダース州の州都アントワープに本拠を置く「ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団」は1997年の初来日以来たびたび来日、2001年9月の公演ではフィリップ・ヘレヴェッヘの指揮でブルックナー「交響曲第9番」の4楽章補筆完成版を演奏するなど話題になった。今回は2008年6月の来日公演から6月17日東京文化会館で開催された公演を振り返ってみたい(写真1 6月17日公演チラシ)。
指揮は同じく音楽監督フィリップ・ヘレヴェッヘ、ソリストにオランダを代表する名女流ヴァイオリニスト、イザベル・ファン・クーレンを迎えての公演であった(写真2 「公演プログラム表紙」)。会場で配布されたプログラムには指揮者の意向による「曲順・曲目変更のお知らせ」(写真3)が挿入され当初の演奏順を前半と後半を入れ替えシューベルトの劇音楽「ロザムンデ」からの「間奏曲第2番」が「バレエ音楽第2番」に変更になった(写真4 当初の演奏曲順と演奏曲目・ヘレヴェッヘのサイン)。このオーケストラはもちろんモダン・オケだがヘレヴェッヘ自身が古楽系指揮者ということもありいわゆるピリオド奏法も取り入れながらの演奏が特徴的であると云われている。この日の演奏でも細かなことは別にして素朴な響きが印象に残った。またソリストのクーレンは1998年にメンデルスゾーンのこの「ホ短調」の協奏曲の初稿(1844年版)でレフ・マルキス指揮ニュー・アムステルダム・シンフォニエッタとレコーディング(BISレーベル)に録音しており今回どちらの版で演奏するかも興味深かったが聴きなれた現行版を使用していた(写真5 イザベル・ファン・クーレンのサイン)。写真6は6月17日当公演チケットである。

写真1 ロイヤル・フランダース・フィル6月17日公演チラシ

写真2 ロイヤル・フランダース・フィル6月17日公演プログラム表紙

写真3 公演プログラムに挿入された演奏曲順 一部曲目変更の知らせ

写真4 公演プログラム演奏曲順と曲目コンサート終了後に入れてもらったヘレヴェッヘのサイン

写真5 コンサート終了後に入れてもらったイザベル・ ファン・クーレンのサイン

写真6 2008年6月17日ロイヤル・フランダース・フィル公演チケット