フェドセーエフ、チャイコフスキー自筆楽譜による「悲愴」世界初録音盤

今回はこの8月5日(2023年)に91歳を迎えたロシアの名匠ウラディミール・フェドセーエフ(Vladimir
Fedoseev/1932~ )指揮するモスクワ放送交響楽団によるチャイコフスキー自筆楽譜による世界初録音盤(1991年3月モスクワ放送大ホール/ビクター録音)の「悲愴」を紹介したい。 彼はこのコンビで1980年代すでに「チャイコフスキー交響曲全集録音」(露メロディア)を完結していた。 このオリジナル楽譜による録音は第4楽章が「アダージョ・ラメントーソ(Adagio lamentoso)」ではなく「アンダンテ・ラメントーソ(Andantelamentoso)」となっておりそのほかにも細部に渡り微妙な違いがあるそうだ。 しかし個人的にはザッと聴いただけではその違いは正直なところわからなかった。 紹介CDは録音された1991年にビクターからリリースされた国内初出盤である (写真1 CDジャケット、ビクターVICC 67/写真2 CD演奏・録音データ/フェドセーエフのサインは1993年来日時)。

写真1 CDジャケット(国内盤ビクター VICC-67)1991年国内初出盤

 

写真2    CD演奏データ・フェドセエーエフ来日時に入れてもらったサイン