フォーレのスペシャリスト/ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(Pf)

ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(Germaine Thyssens-Valentin/1902~1987、写真1)はオランダのマーストリヒト生まれフォーレのスペシャリストとして知られたフランスの名ピアニストである。 今回の紹介盤フォーレ「ピアノ五重奏曲第1番」は彼女が1960年代中頃に仏シャルラン(Charlin)に録音した名盤のひとつに数えられている。 彼女の繊細なピアノの響きがフォーレの室内楽作品の世界に誘う。 共演は当時のフランス国立放送局管弦楽団の弦楽器首席奏者メンバーで構成されたORTF弦楽四重奏団である。 紹介LPは1974年にトリオ(TRIO)・レコードからリリースされた国内初出盤である。 このアルバムにはこのほかフオーレのヴァイオリンとピアノのための小品が二曲、「アンダンテ」と「子守歌」も収められている。 尚、ジャケット表記は「Violoncello」となっているが「Violon」の誤記である (写真2、LPジャケット、国内盤TRIO-PA 1139/写真3 LPレーベル面)。

写真1-ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタン(インターネット画像)

写真2    LPジャケット、国内盤(TRIO-PA-1139)

写真3    LPレーベル面