フランス・レール・パスの旅(4)、2010

ポントルソン・モン・サン=ミシェル → ドル=ド=ブルターニュ → ディナン →サン・マロ→パリ、2010年9月11日

レール・パスの旅は第4日目を迎えた。朝9時半の路線バスで「ポントルソン・モン・サン=ミシェル駅」へ向かう。ブルタニュー地方へ向かう列車出発時刻まで結構時間があったのでポントルソンの街の中心を歩いてみた(写真1   ポントルソンの街並み、筆者撮影)。 ポントルソンの街の歴史は古く12世紀に遡る。 駅から15,6分歩くとロマネスク様式の「平和聖母教会(Eglise de Notre Dame de la Paix)」に突き当たる(写真2  「平和聖母教会」インターネット画像から)。 土曜日の朝とは云え物静かな街の雰囲気が印象的だった。 そうこうしているうちに列車の時刻が迫ってきたので急いで駅に戻った。 今日は「ノルマンディー」を離れここから20km先ブルターニュ地方の「ドル(Dol)」、駅舎がフランスの歴史的建造物に指定され鉄道博物館も付設されている「ディナン(Dinan)」を経由、城壁で囲まれた観光都市「サン・マロ(Saint-Malo)」に立ち寄り「TGV」で一旦パリに戻るという長旅である(写真3  行程マップ)。
午前11時半に「ドル・ド・ブルターニュ駅(Gare de Dol de Bretagne)」に到着、この駅はTGVも停車し駅舎もなかなかお洒落である(写真4   ドル・ド・ブルターニュ駅舎、筆者撮影)。 駅から街の中心へは歩いて約20分、土曜日のこの日、街の中心の通りでは市場が開催されていた。 まだ列車の時刻まで街のレストランで昼食を済ませその後も少しブラブラ街歩きを楽しんだ(写真5   レストラン、メニュー立て看板、筆者撮影/写真6  ドルの街並み、筆者撮影)。 午後2時過ぎの列車に乗車しディナンへは約20分で到着。 ここでは先に述べた駅に付設された小さな鉄道博物館を見学、鉄道ジオラマにも興味をそそわれる(写真7  鉄道博物館パンフレット/写真8  鉄道博物館入場チケット/写真9  鉄道ジオラマ・筆者撮影)。 歴史的建造物に指定された石造りの駅舎もどことなく風情を感じた(写真10   ディナン駅舎、筆者撮影)。
その後この日最後の訪問地「サン・マロ」へ再びドル駅経由で向かった(写真11   「ドル・ド・ブルターニュ行き」の列車、筆者撮影)。
サン・マロはイギリス海峡に面した古い歴史を持つ城壁で囲まれた港町である(写真12  モダンなターミナル駅「サン・マロ駅舎」、筆者撮
影)。 夏のシーズンには世界各国から大勢の観光客で賑わいを見せる観光リゾート都市である。 観光スポットとして人気がある旧市街の入り口までは駅前からバスで約5分で到着する。 港には帆を降ろした観光用の帆船も停泊していた(写真13 「帆を下した観光用帆船」、筆者撮影)。 またこの海沿いにあるカジノ施設などは観光客の魅力のひとつになっている。 ブラブラと歩いているうちに時刻はアッと云う間に午後6時半を回っていた。 駅ホームには最終19時17分発「TGV-パリ行き」がすでに入線していた(写真14  サン・マロ発最終便TGV/写真15  「サン・マロ→パリTGV指定券」)。 パリまで約450km、所要時間は約3時間余り、途中、ブルターニュの中心都市「レンヌ」、「24時間耐久レース」で有名な「ル・マン」に停車し、ここから先はTGV専用軌道を走る。 列車は定刻22時30分パリの「モンパルナッ
ス駅」に滑り込んだ。
(つづく)

写真1    ポントルソンの街並み(筆者撮影)

写真2    平和聖母教会(ポントルソン)インターネット画像から

写真3    赤線で示したのが今回の行程

写真4    ドル・ド・ブルターニュ駅舎(筆者撮影)

写真5    ユニークな「レストラン・メニュー立て看板」(筆者撮影)

写真6    ドルの街並み(筆者撮影)

写真7    デイナン駅に付設された「鉄道博物館パンフレット」

写真8    鉄道博物館入場券

写真9    鉄道ジオラマ(筆者撮影)

写真10    ディナン駅舎(筆者撮影)

写真11    ドル・ド・ブルターニュ行きのローカル列車(筆者撮影)

写真12    モダンなサン・マロ駅舎(筆者撮影)

写真13    港に停泊中の帆を下した帆船、左後方にカジノ施設が見える(筆者撮影)

写真14    サン・マロ駅に停車中の最終便パリ行きTGV(筆者撮影)

写真15    TGV指定券(サン・マロ→パリ)