フリッチャイ&ベルリン放送響のチャイコフスキー交響曲第4番、1952 

病魔におかされ48歳の若さでこの世を去ったハンガリーの名匠フェレンツ・フリッチャイ(Ferenc Fricsay/1914~1963、写真1)はチャイコフスキー交響曲録音を後期3曲を遺している。 今回スポットをあてる「第4番ヘ短調」はベルリン放送交響楽団と1952年9月9日~10にかけて行われたモノラル・セッション(独グラモフォン盤)である。 また彼はこのセッションに並行して実演でもこの作品をプログラムに取り上げている (1952年9月7日・8日-ティタニア・パラスト、ベルリン)。 記録によれば8日の放送録音が残されているようだがレコード・CD化されたかは不明である。 さてこのセッション録音は「第1楽章」を17分弱の快速テンポで振る演奏に驚きさらに「第4楽章フィナーレ」の抑揚のつけかたも彼の持ち味を深く感じさせられた。 録音も大変良好、ちなみにこの「第4番」は彼の唯一の公式セッション録音と思われる (写真2 LPジャケット、独グラモフォン2535 732、1977年リリース盤/写真3  LPレーベル面)。

写真1    フェレンツ・フリッチャイ(インターネット画像から)

写真2    F. フリッチャイ&ベルリン放送響/チャイコフスキー「交響曲第4番」LPジャケット(1952年モノラル録音独グラモフォン1977年リリース盤)

写真3    LPレーベル面